和室のための座卓
- Yariya Daisuke
- 2024年9月2日
- 読了時間: 1分

3年ほど前に、
注文住宅の設計施工をされている方からお問い合わせをいただきました。
「自社のモデルハウスの和室のための座卓を作っていただけませんか?」
とのご相談でした。
和室の中央に鎮座するいわゆる重厚な座卓ではなく
木材の魅力を失うことなく、材を薄くしながら強度を保ち
女性一人でも移動ができる軽量且つ繊細なデザイン。
そしてモダンな和室にふさわしいヴォリューム感を備えた座卓を、とのオーダーでした。
長年木の家造りで培われてきた木材への造詣の深いクライアントの目に適う作品とするため
今までに試した事のない工法や素材の選別、業者さんや職人さんとの新たな繋がりを得て
ようやくデザインを纏めることができました。
完成まで3年の歳月を要してしまいましたが、
先日無事クライアントの元へお引渡しすることが出来ました。
一度は頓挫し暗礁に乗り上げかけたこのプロジェクト。
ものづくりに対するクライアントの揺るがぬ信念と確かな目。
私自身が一歩も二歩も成長を実感できた、
マイルストーン的作品となりました。
クライアントと製作を担当してくれたマツムラさんに感謝を込めて。




